2011年1月19日水曜日

困惑の弁ー太宰治

 この作品は、著者がある雑誌の懸賞会から原稿を依頼され、書いたものです。ですが、著者はこの雑誌に自分の随筆を載せることを不本意に思っている様子。彼は一体何が気に入らなかったのでしょうか。
この作品では、〈一流とは程遠い著者が、漱石や鴎外を志す読者に向けて随筆を書かなければならない矛盾と苦悩〉が描かれています。
著者はこの雑誌が将来の作家を目指す者たちに向けて発行されており、自身が彼らに向けて随筆を書かなければいけないことに困惑しているのです。というのも、彼は自身がこの雑誌に随筆を載せる程の人格と才能を持っておらず、むしろ誇るべきものは何も無い、悪名だけの作家だと考えているからです。

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