この作品では、著者が佐渡を旅行した際の体験談や感じたことがつらつらと書かれています。その中で著者は、結局佐渡には何もなくそれははじめから分かっていたことなので、自分は無駄な旅行をしてしまったと述べています。では、彼は何故佐渡にきたのでしょうか。これは単に彼が結論からそう論じているだけで、彼は何かを求めて佐渡へ渡ったのです。作中にも、「新潟まで行くのならば、佐渡へも立ち寄ろう。立ち寄らなければならぬ。謂わば死に神の手招きに吸い寄せられるように、私は何の理由もなく、佐渡にひかれた。」と、佐渡に何かを感じ、それを確かめに行こうとしていることを匂わせる箇所があります。それは何かは、残念ながら具体的には書かれていませんが、彼は確かに何かを求めて佐渡へと向かったのです。
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