2011年2月22日火曜日

自作を語るー太宰治(評論自己分析)

 私はこの作品を読んだ時、最初〈作品の中で、著者は自身の主張は全て述べており、その中以外で自分の主張を述べることに嫌悪感を感じている〉というものが、作品の命題だと考えていました。しかしコメント者の指摘を読み、〈作品を自ら説明することは、作家にとって敗北である〉ということが書かれていることが分かりました。
私はここから自身が作品の表面的な理解しか出来ておらず、著者の心情を我が身に繰り返すことも出来ていないことを知りました。 ですが、何故自分が著者の心情を自分の中に持つことが出来なかったのか、今でもはっきりとは分かりません。
ですので私が思いつく最大の解決策は、やはりいつもコメント者が指摘しているように自身の創作における苦悩と著者のそれを重ねて、我が身に繰り返すように読むしかないと考えています。

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