昔、花のき村という村に盗人と、その4人の子分がやってきました。彼らははじめこの村に盗みをはたらく為にやってきたのですが、盗人がある子供から牛の子を預かったことをきっかけにその考えが変わっていきます。というのも、盗人はこれまで誰かに信用されたことは一度もありませんでした。ですから、彼は子供が自分を信用して牛の子を預けてくれたことに関して、大変感動したのです。ですが盗人に牛の子を預けた子供は、一向に盗人の前に姿を見せません。そこで彼らは役人のところに行って、牛の子を預かってもらうことにしました。しかしそこで役人と仲がよくなった盗人は、自分が盗人であるということを隠すことが忍びなくなり、遂にはこれまでの罪を自ら役人に話してしまいます。
こうして村の平和は保たれたわけですが、そのきっかけをつくった子供の正体は結局分かりませんでした。果たして、その子供は一体どこの誰だったのでしょうか。
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