2011年10月26日水曜日

短夜の頃ー島崎藤村

 私達にとって、季節の訪れとはどうのようなものでしょうか。一般的に春と秋の季節は気候も過ごしやすく、非常に好まれていますが、夏と冬に対しては、その暑さ、寒さのために嫌悪を感じる人も少なくありません。
ですが、〈そんな過ごしにくい夏でも実は様々な楽しみがあり、嫌悪することばかりではない〉ということを、この随筆では示してくれています。蚊帳の中で蛍を放して遊び、簾に見とれ、団扇を買い或いは求め、素足でくつろぐ。これらのことは、あの厳しい暑さがあってこその楽しみ方なのです。
人間の物事の見方というものは一面的であり、見方を変えればまた別の一面が顔を覗かせるものなのです。

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