2014年1月6日月曜日

レポート;ヘレン・ケラーはどう教育されたかー1887年9月18日

 最近のヘレンは色について、とても興味を示してきています。彼女は初歩読本から「褐色」という単語を見つけて、その意味を知りたがったり、「考えることはどんな色なの?」といった事をサリバンに尋ねてくるのです。そしてこうした彼女の行動を観察していくうちにサリバンは、どうやらヘレンは生後数十ヶ月という、自身が目も見え耳も聞こえていた僅かな時期の事を覚えているに違いないという推察を立てていきます。(その根拠はどこにも記載されていません。)
 ヘレンの色に対する概念は、(正しいか正しくないかは兎も角として、)私達以上に大きな広がりをもっています。その証拠に、彼女は「考えること」にも色があるのではないかと思い、サリバンに質問を投げかけました。そしてサリバンは彼女の考え方を否定することなく、幸せなときは輝く色をしているし、そうでないときは悲しい色をしているのだと話したのです。

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