2016年1月29日金曜日

ああ華族様だよ と私は嘘をつくのであったー渡辺温

 「私」は隣室のコーカサス人の、「アレキサンダー」に連れられて、横浜の夜を遊び歩いていました。そこで彼らは異国の匂いのする街で彼らは様々な夜を生きる女性と巡りあい、別れていきます。
 その夜、「私」と「アレキサンダー」は「エトワール」と云うホテルに入って生きました。そして、そこにはなんと十人もの絢爛たる女性たちがならんでいたのです。その中から「私」は一人気になる女性を選び、共に寝室に入って行きました。ふと、
「あなた、偉い方?」
 と女性はといました。すると、「私」は、
「ああ、華族様さ。けれども男爵だよ。」
 と云って彼女を口説いていくのでした。

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